協力隊が宇治茶の産地でGWに茶摘み体験を実施したで!
地域おこし協力隊に着任し、3年目を迎えております。
和束にきて丸2年がたち、茶農家さんでの下での経験や、観光にたずさわっている関係機関での経験をもとに、このゴールデンウィークに茶摘み体験を実施してまいりました。
【目次】
茶業と観光
和束(わづか)をなんと読むのか知らないまま来て、アルバイトで茶畑で働かせてもらいました。
収穫した茶葉は、すぐに工場へ持っていかなければなりません。(刈り取られた茶葉は発酵していきます)
観光地であることすら知らなかった私は、人が多いことに当時おどろきました。
和束はせまい道が多く、工場へ運ぶときに「危ないなー」と思うことが多々ありました。また、ウォーキングルート上にある茶畑で働いていたので道をきかれることも多々ありました。
お世話になった農家さんから聞いた言葉は、観光客に対する思いはいいものでありませんでした。
農作業のことを考えれば当然のことです。自分も同じように思ってました。
農家さんの元での仕事がおわり、ご縁があって地域おこし協力隊に観光担当として着任しました。
着任後、和束の観光のこと。また、詳しい和束の茶業のことを学びました。
現場で作業していたころにはいいように思ってなかった観光は、この町にとって利用すべき観光であると考えるようになりました。
しかし、観光をいいように思っている農家さんは町内の茶農家さんのごく少数しかいません。
ほとんどの人は、入札に出し、すべての茶葉を業者に卸しているので、観光客が来ようが来まいが関係ないのです。
町内の人口流出、後継者不足、茶文化の衰退、様々な要因があるなかで、観光のために来た人たちに、これらの現状を伝え心に響かせることが、課題解決の1つになることと考えて、今回茶摘み体験を実施しました。
茶摘み体験に関して
約150名のお客さんに体験していただきました。
多くのお客さんに喜んでいただけました。周辺住民のみなさま、畑を管理している皆さま多大なご迷惑をおかけしたかと思います。
すいませんでした。
同時に、ご協力いただきありがとうございました!
お客さんのになかには、後日感謝のメールや”こんな風に調理しました!”という連絡を受けました。
(写真:ほうじ茶、茶葉の天ぷら、茶葉衣の野菜天ぷら、茶葉と桜海老のかき揚げ、
ほうじ茶のお茶漬け、茶葉のマフィン)
めっちゃ美味しそうですよね~
これらは大阪から来てくれた3人組の学生が作ってくれました。嬉しい限りです(*´▽`*)
おえてからの感想
今回この体験を実施する前は、
農家さんに迷惑をかけたくない
この思いが強くありました。前述したように、茶農家さんのもとで働いていたときに自分がいい思いをしていなかったからです。
しかし、現在の和束観光は、茶畑景観を見て、和束茶カフェをはじめとする茶葉の販売をする飲食店で買い物をして終わりというのがほとんどです。
これだけでは、和束の魅力や歴史、文化、お茶に関する知識などはまったく伝わりません。
”来てくれた人に満足してほしい気持ち”と”農家さんに迷惑をかけたくない気持ち”
この2つの気持ちを成り立たせようとした結果、広報や予約を行わずに当日受付のみで行うことにしました。
スケジュールとして、10:30~、13:30~、15:30~、所要時間約50分で1日3回行いました。結果としては、約150人の方に楽しんでもらえたわけですが、0人の回や5人に満たない回が多くありました。
このことを考えると最低収益を確保するために、広報・予約は必要だと考えるようになりました。
また、「和束に行こう」と考えてる人たちがこういった情報を見るので、結局来るんだったら、初めから知っといてもらう方がいいと感じました。
今の自分には、和束町の観光がどうあるべきなのかはわかりません。
以前に書いたように、和束町は総合計画の1つに観光事業の推進をかかげています。
自分は嫌な思いをする人が出る観光はしたくありません。
今すぐに答えは出ないでしょう。
行動しなければ、机上の空論で終わってしまいます。
実施して、この町にそくした形を見つけだして和束の未来をつくりたいと考えてます。
おわり
余談
めっちゃ歩いた。
疲れた(;'∀')
今回の売上はすべて旅行業登録の費用に充てます。約120万円いります。
全然たりまへん(´-ω-`)
もっと稼ぐでぇ~(/・ω・)/